ブルベ、マラソン時々リス

発作的にマラソンのブログを始めた長距離系のおっさん

第7回作.AC真駒内マラソン(後編)

続き

 

いよいよ最終周に入ります。

 

30km地点での補給は、「アミノサウルスジェル マンゴー味(カフェイン入り) 」

疲れた体をシャキっとさせるカフェイン入りです。

味はレモン味と変わらず、うまくもなく、まずくもなく。

 

ジェルに味を求める方もいますが、私はどうでもいい派のようです。

「効けばいいよ」

 

これまでの練習での最長距離は32km。練習、本番を通じて、本当の未体験ゾーンに突入します。

このままペースを維持できればSub4は達成できるだろうなとは思っていたのですが、ボーッとしている頭で、なぜかスパートをかけることを考えていました。

(後で計算するとキロ6:20でもSub4は可能でした)

 

今年の名古屋ウィメンズで一山選手が30km過ぎに飛び出した姿を見て、いたく感動した私は、

「30km過ぎでスパートするのがサイコーにカッコイイ」ものと完全に刷り込まれており、それをやるのが当然と思ってしまっていたのです。

 

ただ

「上り&向かい風の復路でスパートしたらツラいので、下り&追い風の往路限定で」

ということになり、31km過ぎにスパートすることにしたのでした。

 

公園内の坂を上り終えると、ペースを上げれるか、走りながら足のチェックをしました。

変わらず、大腿四頭筋と股関節周りにハリは感じますが、膝、腰などの関節系の痛みはありません。

 

「行けるな」

 

ピッチを上げ、腕を振って、残っている力を振り絞ります。

 

LAP32 キロ5:00 平均心拍166

LAP33 キロ5:05 平均心拍166

LAP34 キロ4:59 平均心拍167

LAP35 キロ4:53 平均心拍168

LAP36 キロ4:52 平均心拍169

 

「30kmの壁、35kmの壁よ、来ないでくれ、お願い、お願い」とお祈りしながら、走ります。

これまでキロ当たりの平均心拍数は160台前半で推移してましたが、後半が出てくるようになりました。

 

「口から心臓が飛び出そうとは、このことだ。」

そう思いました。

 

37km手前の給水所でアミノサウルスジェル マンゴー味(カフェイン入り)を補給し、

不要かと思いましたが、念のため、40km地点の競技場に入る1kmほど手前でアミノバイタルアミノショット パーフェクトエネルギーで補給して、最後の2.195kmに備えました。

 

5km毎のラップは、35kmが25:27(キロ5:05)、40kmが26:33(キロ5:18)

往路、復路ともにベストラップで走ったのでした。

 

 

で、最後の2.195km。

 

公園内の最後の上り、キロ5:30近く。今までどおりのペースです。

坂を上りきったところで左折し今までとは違う道に入ります。

 

その道は下りの激坂なのですが、ここで今までなんともなかったハムストリングスが悲鳴を上げ、つる一歩手前になりました。たまらずスローダウン。歩きながら坂を下りました。

 

下ったところにはのこり1kmの看板が。


f:id:Dekacho:20201112110256j:image

 

前日の下見で、「必ずここに来る」と心に誓った場所でした。

 

幸い、平らなところではハムは大丈夫なようでした。

ゴールの競技場まではゆるい下り坂で、つらないように、かつ全力で走り抜けました。

LAP42はキロ4:57。つりそうになりながら走った割にはかなり速い。

 

競技場に入り、火事場の馬鹿力でさらにスピードをあげます。

最後の200mはキロ4:28。先週の10kmTTでもこれほど速く走ってません(笑)

 

ゴールは手元の時計で3'43:28。(正式タイムは3'43:12。ゴール地点では42.195kmに足りてなかったので少し余分に走りました。)

 

初フルマラソン完走&Sub4達成の瞬間でした。

 

ゴール横のテントで完走賞のTシャツと赤コーラをもらい、預けた荷物を引き取ってから、地ベタに座り込んで小休止。

 

ガス欠の体に赤コーラはうめー。なんでこんなにおいしいのでしょう。

「死ぬ前に欲しいものは?」と訊かれたら、迷わず「赤コーラ」と言ってしまいそうなほどウマい。

 

スマホを開くと、気の早いお友達から祝福の言葉が届いてました。応援Naviでリモート応援してくれていたようです。ありがたや。

 

「初マラソン完走。サブフォー達成しました。」とTwitterに投稿した後、応援Naviでカミさんの様子を確認します。どうやら順調に走っているようでした。

 

彼女は、キロ6:30で4時間30分前後を目標としてはいたものの、完走できるか不安だったようです。しかし4時間27分で走りきりました。そして35km〜40kmの5kmラップで上りなのに最速タイムで走るなど、最後までがんばったようです。スゴいね。

 

達成感が半端ないようで、帰りの車中も珍しく饒舌でした。いつもは寝てるのに(笑)

 

ゴール後、気が緩んだのか、クルマに乗り込もうとした際にハムがつってしまい、予定していた温泉には寄らずにまっすぐ家路についたのでした。